
- 1. ノミ・マダニ予防の必要性・予防期間
- 2. ノミ・マダニの生態とリスク
- 2.1.1. マダニ
- 2.1.2. ノミ
- 2.1.2.1.1. こんな場所は要注意!
- 3. 媒介する病気と症状
- 3.1.1.1.1. 気をつけたい主な病気
- 3.1.1.1.2. 「もしかして?」と思ったら(症状チェック)
- 4. お薬の種類と選び方
- 5. ノミ・マダニ予防薬について
- 5.1.1.1.1. ▼犬用
- 5.1. ・クレデリオ錠
- 5.2. ・ネクスガード
- 5.3. ・ブラベクトスポット犬用
- 5.4. ・フィプロスポットプラス
- 5.4.1.1.1. ▼猫用
- 5.5. ・レボリューションプラス
- 5.6. ・ブラベクトスポット猫用
- 5.7. ・ネクスガードキャットコンボ
- 6. おくすりの費用
- 7. よくある質問(FAQ)
ノミ・マダニ予防の必要性・予防期間
「毎日のお散歩、草むらに入りたがるけど虫が心配…」
「完全室内飼いの猫ちゃんでも、予防は必要なの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんにとって、
ノミやマダニは痒いだけでなく、
命に関わる病気を運んでくる怖い存在です。
しかも、人間にも感染するリスクがあることをご存知でしょうか?
「怖い話ばかりで不安…」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。
現在は、月に1回、おやつ感覚や背中に垂らすだけで守れる、安全なお薬があります。
このページでは、飼い主様が安心して予防を始められるよう、
正しい知識とお薬の選び方をわかりやすく解説します。
ノミ・マダニの生態とリスク
マダニ
春から秋が活発ですが、近年は温暖化の影響で冬でも活動しています。
実はあまり知られていませんが、枯れ葉の裏にくっついて越冬をしているんです。
ノミ
気温13℃以上あれば繁殖可能です。
つまり、暖房の効いた暖かい室内は、ノミにとって天国なのです。
こんな場所は要注意!
街路樹や公園の草むらや植え込み
河川敷のお散歩コース
お家の庭やベランダ
飼い主様の服や靴の裏にくっついて室内へ侵入
「うちはマンションの高層階だから」と思っていても、
人間が外から連れて帰ってしまうケースが非常に多いため、
どんな環境でも予防は必須と言えます。
媒介する病気と症状
気をつけたい主な病気
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
- マダニが媒介するウイルス性の感染症です。
- 人にも感染し、最悪の場合は死に至ることもあるため、厚生労働省も注意喚起しています。
- バベシア症
- マダニが赤血球を破壊し、重度の貧血を引き起こします。一度かかると完治が難しく、命に関わります。
- 瓜実条虫(サナダムシ)
- 英語で"tapeworm"と呼ばれるサナダムシ。毛づくろいのときにノミを飲み込むことで、お腹に寄生虫が湧いてしまいます。
- 米粒のような”片節”と呼ばれるパーツがウニョウニョと動くのがうんちに認められます。感染には「ノミ感染が100%関与」しています。
- 肉眼的にノミ感染が認められなくても、瓜実条虫が認められた段階でノミ感染が100%成立しています。
「もしかして?」と思ったら(症状チェック)
以下の様子が見られたら、すぐにご相談ください。
- 体を頻繁に掻いたり、噛んだりしている
- うんちの中に白い米粒(ウニョウニョ動く)がある
- 毛の中に「黒い粒(ノミの糞)」がある
- 散歩の後、皮膚に小さなイボのようなものがついている(マダニの可能性)
- 急に元気がなくなり、食欲が落ちた
- 歯茎や舌の色が白い(貧血のサイン)
お薬の種類と選び方
大きく分けて、
「おいしく食べるタイプ(チュアブル)」と
「背中に垂らすタイプ(スポット)」の
2種類があります。
| 特徴 | 食べるタイプ(チュアブル) | 垂らすタイプ(スポット) |
| 形状 | お肉タイプのおやつ薬 | 背中に垂らす液体薬 |
| メリット | ・おいしいので喜んで食べる ・投与後すぐにシャンプーや抱っこOK ・皮膚が弱い子でも安心 | ・おやつが苦手な子でも確実に投与可能 ・吐き出しの心配がない ・食べるのが困難な子に最適 |
| デメリット | ・食物アレルギーがある子は要注意 ・選り好みして食べないことがある | ・投与後、乾くまで触れない ・直後のシャンプーは控える必要がある ・稀に塗布部が脱毛することがある |
| おすすめ | 小さなお子様がいるご家庭 (すぐに触れ合いたい方) シャンプーを頻繁にする子 | 食物アレルギーがある子 お薬を飲むのが苦手な子 |
ノミ・マダニ予防薬について
当院では下記の薬剤を取り扱っております。
一部薬剤は取り寄せとなります。
▼犬用
・クレデリオ錠
月に一回のフレーバー錠タイプ
(予防対象:ノミ+マダニ+その他)

・ネクスガード
月に一回のチュアブルタイプ
(予防対象:ノミ+マダニ+その他)
※まとめ買い取り寄せ

・ブラベクトスポット犬用
4ヶ月に一回のスポットタイプ
(予防対象:ノミ+マダニ+その他)
※まとめ買い取り寄せ

・フィプロスポットプラス
月に一回のスポットタイプ
(予防対象:ノミ+マダニ+その他)
※まとめ買い取り寄せ

▼猫用
・レボリューションプラス
月に一回のスポットタイプ
(予防対象:フィラリア+ノミ+マダニ+その他)

・ブラベクトスポット猫用
3ヶ月に一回のスポットタイプ
(予防対象:ノミ+マダニ+その他)
※まとめ買い取り寄せ

・ネクスガードキャットコンボ
月に一回のスポットタイプ
(予防対象:フィラリア+ノミ+マダニ+瓜実条虫+その他)
※まとめ買い取り寄せ

おくすりの費用
当院では通年でのノミ・マダニ予防を推奨しています。
理由としては、マダニが年間で活動が認められ、マダニ媒介性疾患の発生も冬季にも認められるためです。
まとめ買いでお得になります。一部の薬はフィラリアの予防はできませんので、フィラリア予防を希望される方はこちらをごらんください。
予防推奨期間8ヶ月分をまとめて購入していただくと、15%お値引きさせていただきます。また、9ヶ月分で20%、「早めに予防をしたい」、「通年で予防したい」という場合には12ヶ月分で最大25%お値引きをさせていただきます。
各製剤の費用は下記の表をご確認ください。
表記は値引き後の価格です。(税込:円)
▼クレデリオ(犬)
| 規格 | 体重(kg) | 1ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| S | 1.5~2.5以下 | 1,980 | 13,470 | 14,260 | 17,820 |
| M | 2.5~5.5以下 | 2,090 | 14,220 | 15,050 | 18,810 |
| L | 5.5~11以下 | 2,200 | 14,960 | 15,840 | 19,800 |
| LL | 11~22以下 | 2,420 | 16,460 | 17,430 | 21,780 |
| XL | 22~45以下 | 2,750 | 18,700 | 19,800 | 24,750 |
| XL + M | 45~50.5以下 | 3,750 | 25,500 | 27,000 | 33,750 |
| XL + L | 50.5~56以下 | 3,850 | 26,180 | 27,720 | 34,650 |
▼ネクスガード(犬)
| 規格 | 体重(kg) | 1ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| 11.3 | 1.8~4.5未満 | 2,090 | 14,220 | 15,050 | 18,810 |
| 28.3 | 4.5~11未満 | 2,200 | 14,960 | 15,840 | 19,800 |
| 68 | 11-27未満 | 2,420 | 16,460 | 17,430 | 21,780 |
| 136 | 27~55未満 | 2,750 | 18,700 | 19,800 | 24,750 |
▼ブラベクトスポット(犬)
| 規格 | 体重(kg) | 4ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 12ヶ月分(-25%) |
| 犬用112.5mg | 1~4 | 5,500 | 9,350 | 13,200 |
| 犬用250mg | 4~10 | 5,720 | 9,730 | 13,730 |
| 犬用500mg | 10~25 | 6,160 | 10,480 | 14,790 |
| 犬用1000mg | 25~40 | 6,600 | 11,220 | 15,840 |
▼フィプロスポット(犬)
| 規格 | 体重(kg) | 1ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| XS | ~5 | 1,430 | 9,730 | 10,300 | 12,870 |
| S | 5~10 | 1,540 | 10,480 | 11,090 | 13,860 |
| M | 10~20 | 1,650 | 11,220 | 11,880 | 14,850 |
| L | 20~40 | 1,760 | 11,970 | 12,680 | 15,840 |
| XL | 40~60 | 1,870 | 12,720 | 13,470 | 16,830 |
▼レボリューションプラス(猫)
| 規格 | 体重(kg) | 1ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| 0.25ml | ~2.5 | 1,540 | 10,480 | 11,090 | 13,860 |
| 0.5ml | 2.5~5 | 1,650 | 11,220 | 11,880 | 14,850 |
| 1.0ml | 5~10 | 1,760 | 11,970 | 12,680 | 15,840 |
▼ブラベクトスポット(猫)※全規格同料金
| 規格 | 体重(kg) | 3ヶ月分 | 6ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| 112.5mg | 1.2~2.8 | 4,840 | 8,230 | 11,620 | 14,520 |
| 250mg | 2.8~6.25 | 4,840 | 8,230 | 11,620 | 14,520 |
| 500mg | 6.25~12.5 | 4,840 | 8,230 | 11,620 | 14,520 |
▼ネクスガードキャットコンボ(猫)
| 規格 | 体重(kg) | 1ヶ月分 | 8ヶ月分(-15%) | 9ヶ月分(-20%) | 12ヶ月分(-25%) |
| S | 0.8~2.5 | 1,760 | 11,970 | 12,680 | 15,840 |
| L | 2.5~7.5 | 1,980 | 13,470 | 14,260 | 17,820 |
よくある質問(FAQ)
なぜノミ・マダニの予防が必要なのですか?
ノミやマダニは吸血による貧血や激しいかゆみ、皮膚炎を引き起こすだけでなく、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)やバベシア症といった、命に関わる深刻な病気を媒介するためです。
ノミ・マダニの予防はいつから始めるべきですか?
一般的には4月〜12月が推奨されますが、ノミは気温13℃以上で活動可能なため、暖房の効いた室内では季節を問わず通年での対策が推奨されています。
室内飼いであれば予防しなくても大丈夫ですか?
いいえ、室内飼いでも予防は必須です。飼い主の服や靴に付着して侵入したり、網戸越しにノミが入り込んだりして室内で繁殖することがあるため、油断は禁物です。
動物病院の薬と市販薬(医薬部外品)は何が違うのですか?
動物病院の薬は駆除率がほぼ100%と高く、効果も1〜3ヶ月持続します。一方、市販薬は駆除率が60〜70%と低く、持続期間も2〜3週間と短いため、完全な予防には不十分な場合があります。
「食べるタイプ」と「垂らすタイプ」はどちらが良いですか?
食べるタイプ(チュアブル/錠剤)は、投与後すぐにスキンシップができ、シャンプーの影響を受けないメリットがあります。垂らすタイプ(スポットオン)は、薬を飲むのが苦手な子に適していますが、乾くまで触れられず、シャンプーの制限がある場合が多いです。
投薬後、シャンプーをしても大丈夫ですか?
スポットタイプの場合、薬剤が皮膚に浸透するまで投与後2〜3日はシャンプーや水浴を控える必要があります。食べるタイプであれば、シャンプーの影響を全く受けません。
マダニを見つけたらどうすればいいですか?
無理に引っ張るとマダニの口器が皮膚内に残り、炎症の原因になるため、無理に取らずに動物病院で処置を受けてください。
妊娠中や授乳中のペットに使用できますか?
製品によりますが、ブラベクトや猫用のネクスガードキャットコンボなどは妊娠・授乳中の安全性が確認されています 31-33。使用前に必ず獣医師に確認してください。
ノミが媒介する病気には何がありますか?
激しいかゆみを伴うノミアレルギー性皮膚炎や、ノミを飲み込むことで感染する瓜実条虫症(サナダムシ)、人にも感染する猫ひっかき病などがあります。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とはどんな病気ですか?
マダニが媒介するウイルス感染症で、猫では致死率が約6割と非常に高く、発症したペットの体液を通じて飼い主や獣医師に感染する事例も報告されている恐ろしい病気です。
薬を飲ませた後に吐き出してしまったら?
投与直後の場合は再投与が必要ですが、数時間経過している場合は成分が吸収されている可能性があります。自己判断せず動物病院へ相談してください
犬用の予防薬を猫に使ってもいいですか?
絶対に避けてください。 犬用成分(ペルメトリン等)が猫にとって毒性が高く、中毒死を招く危険がある製品が存在するためです。
滴下薬(スポットタイプ)のメリット/デメリットは何ですか?
錠剤やおやつを受け付けない犬や食物アレルギーがある犬でも安心して使用でき、吐き出すことがないので確実に投薬できる点が大きなメリットです。デメリットは、滴下することで犬猫が気にしてしまう点、舐めると苦みによって気持ち悪くなる点、滴下した部分を飼い主が触れなくなる・撫でられなくなる点、特徴的な臭いがする点などです。
コリー系の犬種はフィラリア予防薬で注意が必要ですか?
コリー系品種(コリー、ボーダー・コリーなど)の一部には、MDR1遺伝子変異を持つ犬がいます。この変異により、イベルメクチンやミルベマイシンといったML系薬剤に高い感受性を示すことが知られています。ただし、FDAで承認されている予防用量においては、これらの薬剤はP糖蛋白質欠損のある犬を含むあらゆる犬種に対して安全であることが明らかにされています。特異体質でごく少量の薬剤でも副作用が出てしまうリスクは否定できないため、副作用が出たことがある、副作用が心といった場合には他薬剤を使用するように獣医師にお伝え下さい。
妊娠中の犬にフィラリア予防薬を投与しても問題ありませんか?
多くのフィラリア予防薬は妊娠中・授乳中の犬にも使用が可能とされていますが、自己判断での予防中断はフィラリア症を起こす危険が高まるため高リスクです。妊娠の可能性に気づき次第、かかりつけ医に確認しましょう。
予防薬を投与後、すぐに吐き出してしまった場合どうすれば良いですか?
投与後3時間以内に嘔吐した場合、予防に必要な用量が不足する可能性があるため、処方を受けた獣医師に追加投与の必要があるか相談することが推奨されます。投与後3時間以上経過していれば、薬はほとんど吸収されていると推測されますが、体調によっては吐き出されることもあるため、不安な場合は動物病院へ相談してください。
予防薬の一般的な副作用にはどのようなものがありますか?
代表的な副作用には、食欲不振、嘔吐、よだれが増える、下痢、元気がなくなるといった消化器症状があります。滴下薬では塗布部位に赤みや脱毛などの皮膚刺激が出ることがあります。
